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GROUP DISCUSSION
ブドウ膜炎
著者: 藤原久子1
所属機関: 1川崎医大
ページ範囲:P.1283 - P.1288
文献購入ページに移動1.ぶどう膜炎患者における遅発型皮内反応の検討
ぶどう膜炎患者の細胞性免疫能の検索を目的として5種類の抗原を用い遅発型皮内反応を行った。抗原はCandida菌体蛋白100倍液,mumps lmg/ml, PHA-P 50μg/ml, PPD 0.5μg/ml, SK-SD 100/25μ/mlを0.1ml前腕部に皮内注射し,24時間,48時間の発赤径を計測してその最大径を採用した。判定はPHA-Pは20mm以上その他は10mm以上を陽性とした。結果は正常対照群では5抗原中4抗原陽性例が半数以上を占め,これをピークとする正規分布をえがくのに対し,サルコイドーシス患者群では3抗原陽性をピークとする大きな分布を示し,有意の反応低下を認めた。特にPPDでは著明に低下していた。ベーチェット病患者群では4抗原陽性例が多くみられたが,全体に反応のばらつきが大きかった。原田病でも興味ある結果を得た。
ぶどう膜炎患者の細胞性免疫能の検索を目的として5種類の抗原を用い遅発型皮内反応を行った。抗原はCandida菌体蛋白100倍液,mumps lmg/ml, PHA-P 50μg/ml, PPD 0.5μg/ml, SK-SD 100/25μ/mlを0.1ml前腕部に皮内注射し,24時間,48時間の発赤径を計測してその最大径を採用した。判定はPHA-Pは20mm以上その他は10mm以上を陽性とした。結果は正常対照群では5抗原中4抗原陽性例が半数以上を占め,これをピークとする正規分布をえがくのに対し,サルコイドーシス患者群では3抗原陽性をピークとする大きな分布を示し,有意の反応低下を認めた。特にPPDでは著明に低下していた。ベーチェット病患者群では4抗原陽性例が多くみられたが,全体に反応のばらつきが大きかった。原田病でも興味ある結果を得た。
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