icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科38巻1号

1984年01月発行

文献概要

眼科手術学会

保存強膜を利用した眼形成手術(VI)—先天性眼瞼欠損の形成手術(II)

著者: 田邊吉彦1 浅野隆1 柳田和夫1 鳥居修平2

所属機関: 1名古屋大学医学部眼科学教室 2名古屋大学医学部整形外科教室

ページ範囲:P.59 - P.62

文献購入ページに移動
 2例の先天性眼瞼欠損に対し,眼瞼後葉の再建に保存強膜を利用し,眼瞼前葉はZ—形成を用いて再建した。
 保存強膜で再建された後葉は移植された強膜が支持となり,極めて自然で,加えて縫縮をする必要がないので機械的眼瞼下垂も起らないという利点もあり,保存強膜は極めて有益なhomograftic materialであるといえる。
 Zの形成を利用した眼瞼前葉の再建は,手技は簡単で機能的には良好な結果が得られるが,日本人では重瞼ラインが乱れ,美容的にこの手術デザインは問題があると思われる11)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?