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臨床報告
白内障嚢内超音波乳化吸引法
著者: 原孜1 原たか子1
所属機関: 1原眼科病院
ページ範囲:P.1021 - P.1025
文献購入ページに移動 超音波の障害から角膜内皮を保護するために超音波法を水晶体前嚢下で行う新しい方法を開発し,1980年1月7日から9月1日までに,本法がほぼ着想通りに行われた61歳から78歳の21人26眼について最低3年追跡した結果を報告する。20眼に種々の眼内レンズが挿入された。角膜中央部内皮細胞損失率は全26眼で12.0±7.4%(1.3〜36.296),眼内レンズ挿入の20眼で13.6±7.7%(3,6〜36,2%),眼内レンズ非挿入の6眼で6.9±3.0%(1.3〜10.0%)であった。術後最高視力値は1.1±0.2(0.6〜1.5)であった。術中,術後合併症は11眼(42.3%)に生じた。水晶体後嚢破損の3眼も含め合併症は全て良好に処理された。
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