icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科38巻10号

1984年10月発行

文献概要

臨床報告

ペプシン処理免疫グロブリンの連日投与による実質型角膜ヘルペスの治療成績

著者: 西田輝夫1 庄田節子1 浜野保1 木下茂1 下村嘉一1 真鍋礼三1

所属機関: 1大阪大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1027 - P.1031

文献購入ページに移動
 実質角膜ヘルペスに対してペプシン処理免疫グロブリン製剤の点滴静注の投与方法が,その視力予後にどのような効果をもたらすかを検討した。
 当科を受診した実質型角膜ヘルペス18名19眼に対し,ペプシン処理免疫グロブリンを5H間連日投与(11例13眼),あるいはペプシン処理免疫グロブリンを1週間に1,2回間歇投与(11例13眼)した。
 ペプシン処理免疫グロブリンを5日間連日投与した群では,1週間に1,2回の間歇投与群に比べ,視力改善が著明であった。角膜実質浮腫および毛様充血に対しても,連日投与の方が効果は大きかった。前房内細胞および再発率には差が認められなかった。
 これらの成績より,ペプシン処理免疫グロブリンの連日投与(点滴静注)が,実質型角膜ヘルペスの治療に対して,間歇的投与より効果的であることが明らかとなった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?