文献詳細
臨床報告
網膜静脈分枝閉塞症における晩期合併症と光凝固療法について
著者: 石川浩子1 松嶋三夫2 佐藤圭子3 楠田美保子3 三木徳彦3
所属機関: 1和泉市立病院 2城北市民病院 3大阪市立大学医学部
ページ範囲:P.1033 - P.1038
文献概要
1)静脈閉塞部位が乳頭縁より1乳頭径以内に存在する。
2)無血管野が1象限以上におよぶ。
3)無血管野の動脈に著しい狭細化がみられる。
よって,これらの条件を備えている症例に対しては,晩期合併症の予防のために無血管野全体に光凝固を施行するのが望ましいが,これ以外の症例では,新生血管やその他の合併症を認めた時点で光凝固を施行するのが妥当であると考えられた。
掲載誌情報