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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科38巻10号

1984年10月発行

文献概要

臨床報告

Argon laser trabeculoplasty による開放隅角緑内障の治療成績

著者: 塩瀬芳彦1 川瀬芳克1 山田寿子1 佐藤隆子1

所属機関: 1愛知県総合保健センター眼科

ページ範囲:P.1039 - P.1043

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 楽物コントロール不良の開放隅川緑内障眼にlaser trabeculoplasty (LTP)を施行し,術後8週の眼圧値を基準に有効性を検討した。照射条件は隅角1/2周のtrabecularpigment band 上に平均50発施行した。原発性開放隅角緑内障(POAG)67眼の有効率は85.1%,全例86眼では80.2%であった。POAGを40歳未満と以上に分けるとLTP有効率は前者で90.5%,後者が82.6%であったが有意差はなかった(p<0.75)。LTPによる平均眼圧下降は6.7±6.0mmHg, outflow prcssure下降率は38.1±26.6%であった。
 今回の条件下で重大な副作用は少なく,LTPの有用性が示唆された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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