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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科38巻10号

1984年10月発行

文献概要

臨床報告

先天性乳頭上硝子体嚢腫の1例

著者: 大久保彰1 大久保好子1 奥野幸雄1 金上貞夫1 清水昊幸1

所属機関: 1自治医科大学

ページ範囲:P.1045 - P.1048

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 71歳,女性の右限視神経乳頭上に認められた先天性乳頭上硝子体嚢腫について報告した。嚢腫は直径1乳頭径大で視神経乳頭に付着して存在し,硝子体ゲルとは後硝子体膜の中央部で連がっており眼球運動によるゲルの動きとともにわずかに振動した。嚢腫の存在位置と硝予体ゲルとの関係から硝子体管の遺残物として形成された先天性乳頭上硝子体嚢腫と診断した。先天性乳頭上硝子体嚢腫は極めて稀であり本邦では最初の報告と考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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