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臨床報告
糖尿病と血液網膜柵—硝子体螢光測定による分析
著者: 吉田晃敏1 C.Delori2 D.Collas2 J.Wallace2
所属機関: 1旭川医科大学 2
ページ範囲:P.1059 - P.1064
文献購入ページに移動(1)水晶体自然螢光は,糖尿病患者では同年齢の正常人に比べて有意に高く,しかも網膜症の発現前の患者においても正常人に比べ有意の上昇を示した。
(2)若年群(40歳以下)では,後部硝子体のbaseline値,fluorescein静近後60分値共,すべての糖尿病性網膜症グループで正常人に比べ有意の高値を示したが,これは高い水晶体自然螢光の影響を強く受けていることが判明した。
(3)高年齢群(41歳上)では,上記の様な若年群に認められた顕著な変化は認められなかった。
(4)網膜症発現前の糖尿病患者では,眠内の自然螢光を補正すると,血液網膜柵の破壊の程度に関し正常人との間に有意差を認めなかった。
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