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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科38巻10号

1984年10月発行

文献概要

臨床報告

水晶体前嚢下計画的白内障嚢外摘出法

著者: 原孜1 原たか子1

所属機関: 1原眼科病院

ページ範囲:P.1065 - P.1069

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 1980年3月より,1983年2月までの間に24人の26眼に対して「計画的白内障嚢外摘出の際に水晶体前嚢によって角膜内皮を保護する」という試みが行われ,平均22.4±11.2カ月(6〜40カ月)追跡された。先端を曲げた22ゲージ皮下注射針によりcan opener変法による水晶体前嚢切開を行う。下半周は各時刻に1個の割で,上半周は密に切開する所が重要な点である。12時の輪部圧迫により核は水晶体前嚢の下から娩出される。その後に前嚢は除去される。患者平均年齢は70±11歳(41〜81歳)であった。白内障以外に視力障害の原因となる眼疾患を有する5眼を除く術後最高視力の平均は,1.0±0.2であった。全眼の角膜中央部の内皮細胞損失率は,8.7±4.0%(0.1〜15.8%)であった。5眼の前,後嚢異常を含む8眼(30.8%)に合併症を認めたが,全ては経験の不足から来たもので,予後良好であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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