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臨床報告
標準色覚検査表第1部(SPP−1)の検討—(2)各スクリーニング表の評価
著者: 深見嘉一郎1 島本史郎1
所属機関: 1福井医科大学眼科学講座
ページ範囲:P.1070 - P.1073
文献購入ページに移動 第1報と同じように先天色覚異常者411名に対して標準色覚検査表第1部(SPP—1)を用いて検査を行った。スクリーニング表全10表それぞれについての正読者数を検討した。また以前に行った小・中学生に対するスクリーニング・テストの結果と比較した。
正常者の正読率が高く,異常者の正読率の低い,優れていると考えられる表は,第5表と第14表であった。正常者の正読率が低く,使いにくい印象を与えた第9表,第11表は,異常者の正読率も低く,スクリーニング表としては欠かせないと判断できる。
正常者の正読率の高いものは90%以上,低いものでも80〜90%であり,色覚異常者の正読率は高いもので20%,低いものは5%以下であった。
仮性同色表の使用色のちがいや,文字のちがいと正読率の高低との関係は十分に解明することができず,今なお不明な要素が多くある。
正常者の正読率が高く,異常者の正読率の低い,優れていると考えられる表は,第5表と第14表であった。正常者の正読率が低く,使いにくい印象を与えた第9表,第11表は,異常者の正読率も低く,スクリーニング表としては欠かせないと判断できる。
正常者の正読率の高いものは90%以上,低いものでも80〜90%であり,色覚異常者の正読率は高いもので20%,低いものは5%以下であった。
仮性同色表の使用色のちがいや,文字のちがいと正読率の高低との関係は十分に解明することができず,今なお不明な要素が多くある。
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