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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科38巻11号

1984年11月発行

文献概要

特集 第7回日本眼科手術学会 原著

高齢者における人工水晶体移植術後の視機能—とくに術後乱視について

著者: 小松真理1 清水公也2

所属機関: 1東京都養育院付属病院 2武蔵野赤十字病院

ページ範囲:P.1107 - P.1111

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 平均74.5歳の高齢者の117眼に人工水晶体移植を行い,術後3カ月間の視力と乱視の変化を調べた。術後3カ月で,86%が0.5以上の矯正視力を得た。ほとんどの症例が,術直後は強い直乱視を示すが,時間経過につれ乱視度は軽減し,倒乱視の方向に変化した。倒乱視化の傾向は,特に前房レンズ二次移植の例で著しかった。また,縫合糸および縫合方法の工夫により,術後乱視を軽減することができた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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