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特集 第7回日本眼科手術学会 原著
計画的嚢外白内障摘出術後の後発白内障について
著者: 坂西良彦1 沢充1 清水昊幸1
所属機関: 1自治医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.1113 - P.1119
文献購入ページに移動(2)後発白内障は72眼にみられ,発症時期により,術直後よりみられる遺残群後発白内障と術後しばらくして生じる増殖群後発白内障とに大きく分類された。前者は水晶体皮質の遺残により生じるもので,さらに,ベール型(21眼)とSoemmering型(4眼)とに分類された。後者は水晶体上皮細胞の線維化生により生じる線維型(63眼)と,Elschnig型(11眼)とに分類された。Elschnig型は,さらに進行亜型と周辺部限局亜型とに分けられ,Elschnig型進行亜型の発症年齢は,他の型に比べて有意に低かった。
(3)後発白内障による視力低下(0.7以下)例は7眼にみられ,いずれも増殖群後発白内障によるものであった。
(4)フルオロフォトメトリーによる血液房水柵機能の定量的検討を,後発白内障存在群7眼および後発白内障非存在または軽度存在群11眼に対して行ったところ,両群間に有意差を認めなかった。
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