文献詳細
臨床報告
涙小管放線菌症の3例—ガスクロマトグラムによる菌同定
著者: 大石正夫1 永井重夫1 坂上富士男1 米山恵子1 高野操2 尾崎京子2
所属機関: 1新潟大学医学部眼科 2新潟大学医学部附属病院検査部
ページ範囲:P.1175 - P.1178
文献概要
うち,1例からガスクロマトグラフィーにより,Arachnia ProPionica (Actinomyces propionicus)が菌同定された。
本症は頻度が少ないため,日常診療上みのがされやすい。治療に抵抗性の片眼性の結膜炎には,一応本症を疑って検査,診断して,根治的治療を行うことが必要である。
また,本菌同定に,ガスクロマトグラフィーが必須であることを述べた。
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