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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科38巻11号

1984年11月発行

文献概要

臨床報告

慢性閉塞隅角緑内障に対するレーザー虹彩切開術の検討

著者: 相馬啓子1 勝島晴美2

所属機関: 1斗南病院眼科 2札幌医大眼科

ページ範囲:P.1179 - P.1182

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 慢性閉塞隅角緑内障(CACG)24例46眼に対し,アルゴンレーザー虹彩切開術を行い,照射前後の隅角,眼圧,トノグラフィーC値および負荷試験の変化について検討した。その結果,CACGに対するレーザー虹彩切開術は有効であり,観血的虹彩切除術に代わりうる方法であると思われた。しかし経過観察中18%に眼圧コントロール不良例が認められその原因として原発性開放隅角緑内障の合併した症例あるいは隅角閉塞のために不可逆性の線維柱帯の障害をきたした症例において,照射時の色素散乱が流出抵抗を増大させたためであろうと推定された。この点においては照射数を最小限にする等,更なる工夫が必要であり今後の課題と思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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