文献詳細
臨床報告
文献概要
後房レンズ挿入後,高度の隅角色素沈着によるものと思われる緑内障で,眼圧のコントロールが困難であった1例を経験した。
後房レンズ挿入後の27名27眼の隅角検査を施行した結果,術眼にScheie I〜IV度の種々の程度の隅角色素沈着を全例に認め,いずれも非手術眼である反対眼に比較して高度であった。内,緑内障となったのは1眼であり,最も色素沈着が高度であった。
したがって,後房レンズ挿入による隅角色素沈着は多くの場合,眼圧上昇をもたらさないが,高度の場合は緑内障を惹起しうるものと考えられる。
また,このような緑内障に対し,laser trabeculoplastyが眼圧コントロールに有効であった。
後房レンズ挿入後の27名27眼の隅角検査を施行した結果,術眼にScheie I〜IV度の種々の程度の隅角色素沈着を全例に認め,いずれも非手術眼である反対眼に比較して高度であった。内,緑内障となったのは1眼であり,最も色素沈着が高度であった。
したがって,後房レンズ挿入による隅角色素沈着は多くの場合,眼圧上昇をもたらさないが,高度の場合は緑内障を惹起しうるものと考えられる。
また,このような緑内障に対し,laser trabeculoplastyが眼圧コントロールに有効であった。
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