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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科38巻12号

1984年12月発行

文献概要

臨床報告

DIDMOAD症候群の1例

著者: 園田愛子1 安藤伸朗1 関伶子1 阿部春樹1

所属機関: 1新潟大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1247 - P.1251

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 DIDMOAD症候群は尿崩症,糖尿病,視神経萎縮.難聴を有する症候群である。著者らは本症候群の1例を経験したので報告する。
 症例は20歳の男性で,7歳の時,インスリン依存型糖尿病を指摘され,インスリン注射療法を開始した。18歳の時視神経萎縮,20歳の時感音性難聴を指摘された。現在まで尿崩症の発症はないが,diabetes mellitus, optic atrophy, deafnessの存在よりDIDMOAD症候群と診断した。
 本症候群の病因はまだ確定されておらず,視神経萎縮の成因についても不明である。今回,本症例について眼科的検索を行った結果.本症候群の視神経萎縮は上行性のものではなく,下行性のものであることが判明した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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