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臨床報告
日和見病原菌としてのStreptococcus faecalisによる眼感染症
著者: 大石正夫1 永井重夫1 坂上富士男1 米山恵子1 大桃明子1
所属機関: 1新潟大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.1259 - P.1263
文献購入ページに移動症例は1978年から1982年の5年間における12症例で,疾患は急性結膜炎2例,新生児涙嚢炎,慢性涙嚢炎各1例,角膜潰瘍3例,角膜膿瘍2例,眼窩感染1例および術後感染2例であった。
分離されたStr.faecalisの薬剤感受性は,ampicillin, penicillin-G, minocycline, doxy—cyclineには感受性を示し,cephaloridine, cefazolin, cefmetazole, kanamycin, gentamicin,chloramphenicol, crythromycin,lincomycin, clindamycinには低感受性であった。
白色成熟家兎眼に臨床分離菌を接種して,化膿性眼内炎の発症がみとめられた。
Str. faecatisは常用抗菌剤に抵抗性のことが多く,今後opportunistic pathogenとして眼感染症の重要な原因菌の一つになると考えられた。
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