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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科38巻2号

1984年02月発行

文献概要

特集 第37回日本臨床眼科学会講演集 (その1) 学会原著

QスイッチNd:YAGレーザーによる後発白内障切開

著者: 中尾文紀1 林文彦1 大藪由布子1 林英之2

所属機関: 1林眼科病院 2福岡大学医学部眼科

ページ範囲:P.121 - P.126

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(1)眼科用Nd:YAGレーザー装置で後発白内障115眼(無水晶体眼88眼,人工水晶体眼27眼)の切開を行った。
(2)小児例(4歳〜15歳)の9例10眼では全麻を必要とせずに切開に成功した。
(3)大多数の症例で視機能の著明な向上を認めた。
(4)合併症として前房混濁,一過性眼圧上昇,虹彩出血,硝子体ヘルニア,IOLのpit,crack形成などがあったが,視力に影響しなかった。
(5)角膜内皮のcell loss{よなく,その他角膜や網膜に損傷は認められなかった。
(6) Nd:YAGレーザーによる後発白内障切開は重篤な合併症なく眼球を開放せずに行いうる極めて有効な治療法である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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