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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科38巻2号

1984年02月発行

文献概要

特集 第37回日本臨床眼科学会講演集 (その1) 学会原著

網膜芽細胞腫における腫瘍細胞と網膜色素上皮細胞のinteractionについての病理形態学的検討第2報

著者: 相楽正夫1 金成拓二1 近藤聖一2

所属機関: 1福島県立医科大学眼科学教室 2大原綜合病院眼科

ページ範囲:P.144 - P.150

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 網膜芽細胞腫における種瘍細胞と網膜色素上皮細胞のinteractionに関して既報1)の1症例につき病理形態学的に検討し,さらにいくつかの興味ある所見が得られたので,文献的検討を加え報告した。
 腫瘍細胞は微小な細胞質隆起をのばしながら網膜色素上皮細胞に接近し,そのmicrovilliを圧排,断裂し,両細胞間にzonula adherens類似の接着構造を形成していた。
 本腫瘍の脈絡膜浸潤における一形式として,このような接着構造をもとに網膜色素上皮細胞に定着,ついで破壊し,脈絡膜浸潤を完成させることが推測された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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