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特集 第37回日本臨床眼科学会講演集 (その1) 学術展示
ウイルス性結膜炎の混合感染
著者: 青木功喜
所属機関:
ページ範囲:P.174 - P.175
文献購入ページに移動 目的乳幼児のウイルス性結膜炎における角膜潰瘍が主に溶連菌の感染であると報告されてから,ウイルス性結膜炎の混合感染が注目されている1)。抗生物質の点眼がEKCなどによく用いられているが,ウイルスに抗生物質は無効であり,抗生剤の点眼は正常結膜細菌叢を攪乱させる。すなわち病因としてのウイルスと細菌,宿主としての年齢と正常結膜細菌叢およびこの両者に関与する抗生物質とステロイドの使用という三者の相互関係を解明する必要がある。
対象と方法札幌市の眼科診療所において臨床的にウイルス性結膜炎と診断した生後16日目から81歳までの80名を対象とした。初診時において結膜擦過物をHEKおよびMK細胞に接種2)しウイルスの分離同定を,細菌の分離にはチョコレート寒天あるいは血液寒天培地を用いた。
対象と方法札幌市の眼科診療所において臨床的にウイルス性結膜炎と診断した生後16日目から81歳までの80名を対象とした。初診時において結膜擦過物をHEKおよびMK細胞に接種2)しウイルスの分離同定を,細菌の分離にはチョコレート寒天あるいは血液寒天培地を用いた。
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