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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科38巻2号

1984年02月発行

特集 第37回日本臨床眼科学会講演集 (その1)

学術展示

結膜における血管透過性とIgEの局所産生

著者: 中川やよい1 多田玲2 阪下みち代2 笹部哲生2 若野育子3 湯浅武之助4

所属機関: 1大阪逓信病院 2大阪府立羽曳野病院 3大阪府立病院 4大阪大学医学部眼科

ページ範囲:P.176 - P.177

文献概要

 緒言すでに著者らは結膜アレルギー,とくに春季カタルにおける涙液IgEと眼症状の関連について検討し,同一症例においては涙液IgEの増減が眼症状の消長と密接に関連していることを報告した。今回は眼局所では産生されないアルブミンを指標として,血清蛋白の血管外漏出率を算定し,涙液IgEのうちで血清に由来し血管外漏出によって涙液中に出現したものの比率を求め,結膜で産生されたIgEの量を推定した。また耳gEの局所産生量と眼症状との関連につき検討を加えた。
 対象・方法 春季カタル,アレルギー性結膜炎および流行性角結膜炎患者を対象とした。涙液の採取は前報どおり希釈法にて行い,血清と同時に採取した。血清蛋白の血管外漏出のマーカーとしてアルブミンを用いた。アルブミンの測定はsingle radial immunodiffusionにて行い,IgEの測定はPRISTにより行った。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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