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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科38巻2号

1984年02月発行

臨床報告

黄斑円孔による網膜剥離のビトレクトミーとガスタンポナーデによる治療

著者: 浅山邦夫1 塚原勇1 荻野誠周2 永田誠2 奥田隆章3 菅謙治3 山元力雄4

所属機関: 1京都大学医学部眼科学教室 2天理よろづ相談所病院眼科 3北野病院眼科 4市立長浜病院眼科

ページ範囲:P.183 - P.188

文献概要

 Machemerらが発表した黄斑円孔による網膜剥離症例に対するvitrectomyとgas tamponadeによる手術療法の追試を行った。対象は21例21眼で,手術時他に裂孔の存在しない症例に限った。うち15例は手術の既往のない,単純な網膜剥離眼で,本術式のみにて13例87%が復位した。最終的には21例全例復位したが,3眼については円孔のジアテルミー凝固やbucklingを要した。結局21例中16例(76%)が本術式のみにて復位し,黄斑円孔に光凝固を追加したが,bucklingを行わず復位した症例を含めれば85%が本術式が効を奏して復位した事になる。また,後極部限局性稲平剥離の症例は本術式では再発しやすく,広範囲胞状剥離の症例に特に本術式が有効であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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