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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科38巻2号

1984年02月発行

文献概要

眼科手術学会

片眼白内障手術後の各種レンズ矯正法による不等像視の検討

著者: 鈴木福江1 菅原美雪1 三浦元也1 粟屋忍1 三宅謙作2

所属機関: 1名古屋大学医学部眼科 2眼科三宅病院

ページ範囲:P.205 - P.210

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 片眼白内障手術後の患者で,眼鏡およびコンタクトレンズ矯正各20例,前房レンズ移植23例,後房レンズ移植14例において,Phase Difference HaploscopeおよびNewAniseikonia Testsを用いてaniseikoniaを測定した。
 Phase Difference HaploscopeとNew Aniseikona Testsでの測定結果はよく近似したが,New Aniseikonia Testsにおいて抑制される症例もみられた。
 各群のaniseikoniaの平均値は,眼鏡では+23.7%,コンタクトレンズ+4.7%,前房レンズ−2.3%,後房レンズ+2.4%であった。
 眼鏡矯正以外の方法はいずれもaniseikonia tolerance内にあり,特に眼内レンズでは,aniseikoniaが小さい。前房レンズでは像の縮小を示す負のaniseikoniaを示す傾向にあり,aniseikoniaの観点からは後房レンズが勝れていると考えられる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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