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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科38巻3号

1984年03月発行

文献概要

特集 第37回日本臨床眼科学会講演集 (その2) 学会原著

重症増殖1生硝子体網膜症(massive proliferativevitreoretinopathy)に対するScleral Buckling

著者: 吉田晃敏1 C. Ho2 J.Wallace2 L. Schepens2

所属機関: 1旭川医科大学眼科 2

ページ範囲:P.233 - P.237

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 Scleral buckling (SB)単独で治療された353眼のmassive proliferative vitreoreti—nopathy (PVR)(grade D)をrctrospectiveに分析し次の結果を得た。
(1)網膜の復位率はPVRが重症なほど有意に低下し(D−1-51.2%,D−2-43.3%,D−3-24.7%),全症例では42.5%であった。
(2)大裂孔,脈絡膜剥離,硝子体出1血は復位率を有意に低下させた。
(3)復位例の81.3%に指数弁以上の視力を得,復位例の術後視力は術前PVRの重症度と相関を示さなかった。
(4) SB単独療法はmassive PVRに対して一定の治療効果を有することが明らかとなり,PVRの治療上,基本的に重要な役割を果たすことが実証された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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