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特集 第37回日本臨床眼科学会講演集 (その2) 学会原著
黄斑円孔にバックルをしない手術方法
著者: 出田秀尚1 佐藤明1 石川美智子1
所属機関: 1出田眼科病院
ページ範囲:P.239 - P.243
文献購入ページに移動その結果,バックルをしなかった18眼中17眼に,1回の手術で網膜の復位が得られた。他の眼は3回の手術を要したが,再剥離の原因は黄斑バックルをしなかったことではなく,周辺部に裂孔があったことと考えられた。また,バックルをした14眼中12眼が1回の手術で復位した。他の2眼も2回日の手術で復位した。
以上より,完全後部硝子体剥離があり.網膜に対する硝子体の牽引がない黄斑円孔には,バックルは不要であることがわかった。これらには,このような適切な手術手技を用いれば,従来の方法よりはるかに短時間にかつ容易に治癒せしめることができる。
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