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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科38巻3号

1984年03月発行

文献概要

特集 第37回日本臨床眼科学会講演集 (その2) 学会原著

網膜芽細胞腫に対するヘマトポルフィリン誘導体を用いた光化学療法

著者: 大西克尚1 山名泰生1 嶺井真理子1 石橋達朗1 渡辺圭子1 久保田敏昭1 加藤大典2

所属機関: 1九州大学医学部眼科学教室 2電子技術総合研究所

ページ範囲:P.245 - P.251

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 網膜芽細胞腫に対する新しい視力保存療法として,ヘマトポルフィリン誘導体を用いた光化学療法を6症例に行った。ヘマトポルフィリン誘導体を光照射の3日前に静注し,光源としてはアルゴンレーザーを用い,直径は2,000μm,40〜300mW,連続10分間照射した。
 この光化学療法の効果をカラー眼底写真,螢光眼底写真や病理組織学的に検討し,本療法は網膜芽細胞腫に対し有効であると判断した。今回は顕著な副作用はなかったが,過剰照射の問題などを含め,長期間の経過観察が必要であると思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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