文献詳細
文献概要
特集 第37回日本臨床眼科学会講演集 (その2) 学会原著
糖尿病性網膜症の網膜血管床に対する光凝固の効果
著者: 能美俊典1 渡辺正樹1 山本由香里1 瀬戸川朝一1
所属機関: 1島根医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.267 - P.271
文献購入ページに移動(1)全例のNPAの大半に螢光再造影を認めたが,これら再造影像を便宜上再疎通型(C型),再形成型(V型)および血管新生型(N型)に分類すると短期経過時(平均2.8カ月)より長期経過時(平均12.1ヵ月)において,これら再造影所見が増加する傾向にあり,とくにC型が顕著であった。
(2)これら再造影所見のうちV型の短期経過時と長期経過時で同一箇所を比較するとV型をとどめるものやN型に移行するものがあったが,大多数がC型に移行していた。
(3)以上の結果は,本症に対する光凝固の網膜局所循環改善効果を示すものと考えた。
掲載誌情報