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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科38巻3号

1984年03月発行

文献概要

特集 第37回日本臨床眼科学会講演集 (その2) 学会原著

小児および若年者糖尿病の網膜症に関する研究

著者: 下舞聡子1 田中稔1 高野俊之1 加藤和男1 中島章1 阿部祐五2

所属機関: 1順天堂大学 2太田西ノ内病院内科

ページ範囲:P.277 - P.280

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 小児および若年者糖尿病,男性16例,女性24例について以下の結果を得た。
(1)病型は男性でIDDMが15例NIDDMが1例,女性でIDDMが23例NIDDMが1例であった。網膜症が認められたのは全てIDDMであった。
(2)網膜症は男性に4例,女性に9例認められ,黄斑症の合併は少なく,網膜症の程度は経過とともに変動していた。
(3)網膜症と発症年齢,罹病期間の間には,正の相関があった。
(4)網膜症と各種性ホルモンの間で,男性では5%の危険率で正の相関があった。
(5)小児および若年者糖尿病の網膜症の発症には何らかのpuberty factorが関与していると思われる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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