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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科38巻3号

1984年03月発行

文献概要

眼科手術学会

活動期未熟児網膜症の網膜剥離に対する硝子体手術

著者: 大島健司1 中間宣博1 西村葉子1 生井昭子1 京野真三1 橋本芳昭

所属機関: 1福岡大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.327 - P.331

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 激症型未熟児網膜症の活動期病変において網膜剥離を来たすのは牽引性の要素が強い。
 その機序は超音波検査により赤道部付近から硝子体腔内に向かって襖型の像がのびるのが認められ,次第に水晶体後面でいわゆるcyclitic membrane様の像を形成して網膜が剥離してくる。
 したがって手術は光凝固や冷凍凝固を行っても網膜剥離が生じてくる場合に,牽引を除去するためにこのcyclitic membrancの形成をさまたげるように,中心部および前部硝子体を切除すべきで,そのためには水晶体切除を併用した方がよい場合もある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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