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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科38巻4号

1984年04月発行

文献概要

特集 第37回日本臨床眼科学会講演集 (その3) 学会原著

急性脈絡膜循環障害

著者: 木村早百合1 竹田宗泰1 木井利明1 森繁樹1 柴田真吾2 山口康一2 佐藤正治3

所属機関: 1札幌医科大学眼科学教室 2札幌医科大学策2内科学教室 3市立小樽第2病院脳神経外科

ページ範囲:P.361 - P.368

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 螢光眼底所見上明らかに脈絡膜螢光流入遅延の証明された3症例を報告した。成因として症例1は海綿静脈洞血栓症,症例2は原因不明の後毛様動脈循環不全,症例3は悪性高血圧症が各々考えられた。急性期の脈絡膜循環障害を螢光造影所見にて臨床的にとらえた報告は稀である。さらに全例で脈絡膜螢光流入遅延部に隣接して漿液性網膜神経上皮剥離が明らかに確認された。全例で急性期に患眼の網膜EOGのLp/Dt比が低値となり螢光造影所見と共に脈絡膜循環障害を反映する良い指標となった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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