文献詳細
特集 第37回日本臨床眼科学会講演集 (その3)
学会原著
文献概要
京大病院眼科ぶどう膜炎外来に通院中の前部ぶどう膜炎患者29名,全ぶどう膜炎患者40名(Behget病患者17名, Vogt—小柳—原田病患者11名,分類不能の全ぶどう膜炎患者12名)および,年齢の対応する対照健康人144名について,Epstein-Barr (EB)ウイルス抗体価を測定した。抗Viro-Capsid-Antigcn,抗Early-Antigen抗体の出現に関しては,ぶどう膜炎患者群と対照健康人群とでは差がなかった。しかし,抗体価上昇例(抗体価≧160)出現率,および抗体価の幾何平均とも,前部ぶどう膜炎患者群では対照健康人群よりp<0.01で,全ぶどう膜炎患者群よりp<0.001で有意に高値を示した。EBウイルスに対する免疫反応において,前部ぶどう膜炎患者と全ぶどう膜炎患者とは,全く異なった抗体パターンを示したことから,両者の間には単に解剖学的病巣ばかりでなく,免疫応答にも相異があるのではないかと考えられた。
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