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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科38巻4号

1984年04月発行

文献概要

特集 第37回日本臨床眼科学会講演集 (その3) 学会原著

Bacillus cereusによると考えられる転移性ぶどう膜炎の1例

著者: 平野洋子1 高橋堅一1 山木邦比古1 櫻木章三1

所属機関: 1秋田大学医学部眼科

ページ範囲:P.407 - P.412

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 62歳男性。胃癌手術後,右眼に網脈絡膜病巣,左眼に濃厚な硝子体混濁を伴うぶどう膜炎が発症した。ステロイド剤,抗生剤により一時軽快したが,左眼前房蓄膿の出現と硝子体混濁の増強があり,硝子体手術を行った。吸引硝子体よりBacillus cereusが培養検出され,その薬剤感受性より,AKMとEMの療法を行い治癒した。
 内因性ぶどう膜炎には,感染性のものも念頭におき,その確定診断には,硝子体の検索が有用である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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