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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科38巻4号

1984年04月発行

文献概要

特集 第37回日本臨床眼科学会講演集 (その3) 学会原著

透光体混濁眼の予測視力の精度について

著者: 福原潤1 魚里博1 森岡藤光1 畑中治1 西信元嗣1 中尾主一1

所属機関: 1奈良県立医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.413 - P.418

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 従来もちいられてきた干渉縞視力による,透光体混濁眼の術後視力の予測精度をさらに高める目的で,従来の干渉縞視力測定と,新たにspeckle pattern shift刺激によるVEP,および混濁透光体より発生するspeckle patternのappearance-disappearance刺激によるVEPを測定し,術後視力の予測を試みた。
 その結果,これら三者を併用して求めた予測視力は術後視力との相関が高く,高精度の予測が可能であった。さらに,強度の瀰漫性混濁のために,従来の干渉縞視力測定が不能であった症例のうち,片眼のみの症例では,他眼の視力と他眼および患眼より記録したspeckle pattcrn appearance-disappearance VEPの三者により,術後視力を高精度に予測することができた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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