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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科38巻4号

1984年04月発行

文献概要

特集 第37回日本臨床眼科学会講演集 (その3) 学術展示

脳回転状脈絡網膜萎縮症患者へのプロリン投与の効果について

著者: 早坂征次1 塩野貴1 中島久雄1 高橋攻1 水野勝義1 斉藤峻2 多田啓也2

所属機関: 1東北大学医学部眼科学教室 2東北大学医学部小児科学教室

ページ範囲:P.428 - P.429

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 緒言脳回転状脈絡網膜萎縮症の生化学的病態を解明し,治療を試みたので報告する。
 目的高オルニチン血症を伴う脳回転状脈絡網膜萎縮症(Gyrate Atrophy)はオルニチン・ケト酸・トランスァミナーゼ(OKT)の活性低下により発症することが明らかにされている。Gyrate Atrophyの生化学的背景が解明されるにつれ,諸々の治療法が試みられている1)ビタミンB6投与,低蛋白・低アルギニン食,クレアチン投与,リジン投与などが報告されている。我々はプロリン投与を試みている。Gyrate Atrophyのような慢性進行性疾患の治療効果の判定には,少なくとも1年以上の経過観察が必要と思われるので,長期プロリン投与の前後で,視機能や眼底像を比較検討した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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