文献詳細
文献概要
臨床報告
日本(京都)におけるSpheroid Degeneration,気候性角膜症,瞼裂斑および翼状片について
著者: S.Norn1 千原悦夫2
所属機関: 1 2京都大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.441 - P.444
文献購入ページに移動今回調査した日本人のうち31%に結膜の球状変性(spheroid degeneration)が認められ,60%に瞼裂斑が認められた。この比率は日照時間の長いヨルダンよりは少ないがグリーンランドやデンマークよりは高かった。気候性角膜症(clirnatokeratopathy)はグリーンランドより低い頻度で認められた。このことは日本において曝光性の結膜変性の出現頻度が高いにもかかわらず曝光性の角膜変性をおこす危険性が少ないことを意味する。翼状片はわずか1%という驚くべき低い頻度にしか認められなかった。このことは翼状片が結膜の変性とは無関係であることを意味している。
掲載誌情報