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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科38巻4号

1984年04月発行

臨床報告

両側視神経圧迫を起こしたfibrous dysplasiaの1例

著者: 松本雄二郎1 能勢晴美2

所属機関: 1筑波大学附属病院眼科 2筑波大学臨床医学系眼科

ページ範囲:P.449 - P.453

文献概要

 視神経圧迫を起こすfibrous dysplasiaに対し視神経管開放術を施行した症例は数少なく,またその手術の視力予後も一定していない。今回,著者らは視力障害を訴える12歳男子で,右視神経圧迫を起こしたfibrous dysplasiaに対し右視神経管開放術を試み,良好な視力改善が得られた1症例を報告した。
 視力障害,視野欠損を呈する疾患の中では,fibrous dysplasiaは極めて少ないものであるが,著者らの経験と文献的症例を検討した結果,視機能検査,単純頭部X線写真,CTなどの手段により,fibrous dysplasiaによる視神経圧迫所見の早期発見,早期治療が,視力予後の上で非常に重要なことであると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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