icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科38巻4号

1984年04月発行

臨床報告

留置針を用いた球後麻酔—その2この方法の限界

著者: 玉井信1

所属機関: 1東北大学医学部眼科

ページ範囲:P.455 - P.457

文献概要

 球後針を留置することにより局所麻酔薬を繰返し注入することが可能となり,長時間におよぶ局所麻酔による眼科手術が可能となる。この方法による手術例が35例に達した。35例中10例で術中痛みを訴え,これを完全に除去することができなかった。そのいずれもが眼科手術をすでに受けた症例であり,こうした症例に対する長時間手術にはこの方法にても限界があると考えられた。35例中1例で不幸にして球後針の刺入時に血管損傷をおこし,大量出血を来したが留置針を通して出血が排除されこの方法の長所の一つと考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら