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特集 第37回日本臨床眼科学会講演集 (その4) 学会原著
先天性・後天性色覚異常者の第3色盲混同線上における彩度識別能について
著者: 宮本正1
所属機関: 1東京医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.523 - P.530
文献購入ページに移動 CIE色度図上でC点を通る第3色盲混同線上より選んだ93個の色票(ΔE=1)を用いて配列検査を行い,色覚正常者,先天性,後天性色覚異常者の彩度識別能を検討した。
色覚正常者,先天性色覚異常者の全例が93個の色票を正しく配列することができなかったが,色票数23個(ΔE=4)まで減じるとほとんどの者が正しく配列できた。しかし後天性色覚異常者では,症状が極く軽度の者でも23個の色票の配列を誤った。
したがって本法を用いた後天性色覚異常の検査は,疾患の診断,経過観察,予後の判定に極めて有用なものと思われる。
色覚正常者,先天性色覚異常者の全例が93個の色票を正しく配列することができなかったが,色票数23個(ΔE=4)まで減じるとほとんどの者が正しく配列できた。しかし後天性色覚異常者では,症状が極く軽度の者でも23個の色票の配列を誤った。
したがって本法を用いた後天性色覚異常の検査は,疾患の診断,経過観察,予後の判定に極めて有用なものと思われる。
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