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GROUP DISCUSSION
小児眼科
著者: 湖崎克1
所属機関: 1大阪市立小児保健センター
ページ範囲:P.577 - P.580
文献購入ページに移動1,進行性顔面半側萎縮症の1例
本症には患側に何らかの眼症状を伴うことが多く,眼球陥凹,瞳孔不同症,眼瞼萎縮,睫毛欠損,Horner症候群等が高頻度で,虹彩炎,角膜の異常,外眼筋麻痺等も報告されている。本症はこのような前眼部の変化に比べ眼底の変化は極めて稀で,今日までに数例が報告されているのみである。今回,本症と診断された9歳女児において,眼球陥凹,瞳孔不同症等の前眼部の変化に加えて眼底の変化すなわち網脈絡膜萎縮を認めた例を経験したのでその限症状および眼科的諸検査の結果について報告,考察する。
本症には患側に何らかの眼症状を伴うことが多く,眼球陥凹,瞳孔不同症,眼瞼萎縮,睫毛欠損,Horner症候群等が高頻度で,虹彩炎,角膜の異常,外眼筋麻痺等も報告されている。本症はこのような前眼部の変化に比べ眼底の変化は極めて稀で,今日までに数例が報告されているのみである。今回,本症と診断された9歳女児において,眼球陥凹,瞳孔不同症等の前眼部の変化に加えて眼底の変化すなわち網脈絡膜萎縮を認めた例を経験したのでその限症状および眼科的諸検査の結果について報告,考察する。
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