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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科38巻6号

1984年06月発行

文献概要

臨床報告

偏光生体顕微鏡による角膜の臨床的観察

著者: 山下英俊1 江口秀一郎1 平戸孝明1

所属機関: 1東京大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.661 - P.664

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 偏光生体顕微鏡による角膜の観察を行った。鋭敏色板をつけたanalyzerを用いて観察すると,わずかの複屈折でも色の変化としてとらえる事ができる。これにより,角膜の瘢痕におけるコラーゲン線維の走行の方向,歪みを色の変化としてとらえる事ができ,種々の角膜疾患,手術の経過観察に有用と思われた。我々は角膜移植後の経過を観察したが,移植片のゆがみが減少していく様子や,普通光では同じように白色にみえる創の部分にコラーゲン線維の瘢痕が形成されていく様子が色の変化としてはっきりとらえられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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