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抄録
第22回白内障研究会講演抄録
著者: 尾羽沢大1
所属機関: 1東海大
ページ範囲:P.699 - P.712
文献購入ページに移動I.一般講演
1.Bacterial endotoxinによる実験的白内障の組織学的研究
1975年,山中はbacterial endotoxinによるShwartz—man現象において種々の眼症状を認め,endotoxic oph—thalmopathyと仮称した。今回,C3H/He (N)マウスを用い,S.flexneriを注射して白内障を惹起せしめた。水晶体の混濁は48時間後より,前嚢直下および縫合線に沿ってはじまり,全周におよび,数日持続し,1週間後には消褪した。演者らは,本白内障の初期像を紅織学的に検討した。電顕的には水晶体嚢に変化はなかった。6時間後の水晶体上皮細胞でミトコンドリアの軽度の膨化が観察された。48時間後では上皮細胞内ミトコンドリアの著明な膨化に加えて,上皮下皮質線羅の不規則性,一部膨化所見がみられた。
1.Bacterial endotoxinによる実験的白内障の組織学的研究
1975年,山中はbacterial endotoxinによるShwartz—man現象において種々の眼症状を認め,endotoxic oph—thalmopathyと仮称した。今回,C3H/He (N)マウスを用い,S.flexneriを注射して白内障を惹起せしめた。水晶体の混濁は48時間後より,前嚢直下および縫合線に沿ってはじまり,全周におよび,数日持続し,1週間後には消褪した。演者らは,本白内障の初期像を紅織学的に検討した。電顕的には水晶体嚢に変化はなかった。6時間後の水晶体上皮細胞でミトコンドリアの軽度の膨化が観察された。48時間後では上皮細胞内ミトコンドリアの著明な膨化に加えて,上皮下皮質線羅の不規則性,一部膨化所見がみられた。
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