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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科38巻7号

1984年07月発行

文献概要

特集 第37回日本臨床眼科学会講演集 (その6) 学会原著

涙液のβ2—microglobulinについて

著者: 大谷浩子1 新谷千佳子1 中沢君代1 植田達子1 北野周作1

所属機関: 1日本大学医学部眼科教室

ページ範囲:P.729 - P.732

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 健常人56眼の涙液中β2—microglobulin (β2m)濃度を測定した。同時に唾液は24例,血清・尿は22例についても,β2m濃度を測定し,以下の結果を得た。
(1)25歳〜53歳までの56眼における涙液中のβ2m濃度は,10.52±4.01mg/lであった。
(2)18例36眼については,左右の涙液をほぼ同時に採取し,統計学的に左右差の有無を検討したが,有意差は認められなかった(p<0.05)。
(3)年齢との相関・男女別による差は認められなかった。
(4)24例の唾液のβ2m濃度は1.45±1.12mg/lであった。
(5)22例の血清のβ2m濃度は1.15±0.23mg/lであった。
(6)22例の尿中のβ2m濃度は0.09±0.03mg/lであった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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