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特集 第37回日本臨床眼科学会講演集 (その6) 学会原著
角膜移植片の透明性と内皮細胞面積について
著者: 松原正男1 木村内子1 佐藤孜1 矢野真知子1 水流忠彦1 稲葉和代1 水落笙子1 神鳥高世1 谷島輝雄1 澤充2
所属機関: 1東京大学医学部眼科学教室 2自治医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.751 - P.755
文献購入ページに移動累積透明治癒率は全症例では12年で65%であった。円錐角膜群では12年で90,5%,水疱性角膜症群では4年で29.0%であり,両群間に有意の差を認めた。内皮細胞面積は全症例では10年で1168μm2であった。円錐角膜群では5年で1340μm2,水疱性角膜症では3年で1840μm2であり,両群間に有意の差を認めた。水疱性角膜症における累積透明治癒率と内皮細胞面積との関係から,移植片に浮腫混濁を生ずる内皮細胞面積は2700μm2と推定された。
角膜移植後,内皮細胞が長期にわたって変化し透明な移植片が徐々に減少することから,手術に際しては移植片に内皮細胞を多数残すことが重要であると考えられた。
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