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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科38巻7号

1984年07月発行

文献概要

特集 第37回日本臨床眼科学会講演集 (その6) 学術展示

螢光眼底造影剤(fluorescein Na)に関する免疫学的研究(第3報)

著者: 雑賀寿和1 宮里和明1 八木さえ子1 清水由規1 竹内良夫2 木村義民2

所属機関: 1日本医科大学眼科学教室 2日本医科大学微生物学免疫学教室

ページ範囲:P.784 - P.785

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 緒言螢光眼底撮影時,fluorescein Na溶液(FL)静注に伴い種々の副作用の発現がみられるが,その発現機作については,現在一定の見解は得られていない。先に,著者らはFLをモルモットに投与した場合,(1)血清中に抗FL抗体が検出されうること,(2)血中補体価(CH50)が低下すること,(3)一部の血清蛋白に対して変性作用を有すること,さらに(4) in vitroにおいて,FLが好塩基球よりhistamineをreleaseせしめることなどを明らかにした。
 以上の結果より,FLの副作用発現にアレルギー性の機作が関与している可能性が示唆された。そこで今回,患者血清を用い,人における抗FL抗体の検出,補体活性作用を検討し,以下の結果を得たので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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