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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科38巻7号

1984年07月発行

文献概要

臨床報告

コンドロイチン硫酸ナトリウムの使用経験

著者: 稲富誠1 河井克仁1 谷口重雄1 杉田達1 小出良平1 深道義尚1

所属機関: 1昭和大学医学部眼科

ページ範囲:P.795 - P.797

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 コンドロイチン硫酸ナトリウム(以下CDS)を前眼部手術(222眼),主に後房レンズ移植術(213眼)に使用しその有用性を検討した。使用方法は後房レンズ挿入直前に前房内に約0.2mlのCDSと少量の空気を注入し前房形成を行った。その結果,空気単独使用の場合に比べ術中の前房からの空気の脱出は減少し,持続的な前房形成を行うことができた。また前房内の透見性も増大し,後房レンズ移植がより容易になった。術後3日以内に眼圧上昇を示したのは11/200眼(5.5%)でコントロール群(5/130眼,3.8%)との間に有意差はなかった。術後3カ月における角膜内皮細胞減少率は17.06%であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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