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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科38巻7号

1984年07月発行

文献概要

臨床報告

いわゆる樹氷状血管炎を呈する小児ぶどう膜炎

著者: 坂西良彦1 金上貞夫1 大原国俊1

所属機関: 1自治医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.803 - P.807

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 伊藤らが1976年,樹氷状血管炎(frosted-branch-angitis)として報告した症例と同一症例と思われる稀有なる小児ぶどう膜の2例につき報告した。症例は9歳の女子と8歳の男子であり,これらの特徴は下記のとおりである。
(1)発症:健康な小児に急激な両眼の視力低下を初発症状として発症する。
(2)眼底:網膜は浮腫状に混濁しており,網膜血管は動静脈共,白鞘化している。しかし螢光眼底造影によりこの白鞘化部位は末梢迄造影された。
(3)治療・予後:ステロイド大量投与に劇的に反応し,悪化,再発をみない予後の良い疾患である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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