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臨床報告
下甲介折骨術による先天性鼻涙管閉塞の治療
著者: 長嶋孝次1
所属機関: 1長嶋眼科医院
ページ範囲:P.857 - P.859
文献購入ページに移動 ブジー法が無効の先天性鼻涙管閉塞10例に下甲介を正中側にむかって骨折させる方法(Jones & Wobig)を追試した。内6例は下甲介嵌入,4例は閉塞部の線維増殖と考えられたが,前者の4例と後者の2例に卓効を得た。24歳の成人例にも奏効したことは特筆に値する。本法は先天性の頑固な鼻涙管閉塞に対して,シリコン留置術あるいは涙嚢鼻腔吻合術に代わる,簡単かつ有効な手段である。
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