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臨床報告
網膜剥離を伴う糖尿病性網膜症眼の硝子体手術成績—1.100眼の手術成績
著者: 安藤文隆1
所属機関: 1名古屋大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.913 - P.917
文献購入ページに移動 網膜剥離を伴う糖尿病性網膜症眼連続100眼の硝子体手術成績を,主として牽引性網膜剥離の型別に検討した。
眼底後極部のみ復位していた9眼を含み,復位眼は74眼に達した。しかし,視力の2段階以上改善したものは42眼にとどまり,逆に悪化したものは35眼を数えた。
網膜剥離の型別の復位率はTent型80%,Trampoline型85.4%,Table-top型67.6%,びまん性または全剥離型58.8%であった。
復位していた74眼のうち,視力の2段階以上悪化したものは9眼あり,悪化率はTram—poline型で20%,Table-top型で8%であったが,Tent型,全剥離型には復位後視力の悪化したものはなかった。
術前既に網膜裂孔の存在していたものは25眼あり,全剥離型では58.8%に認められた。術中誤って裂孔を形成したものは17眼あり,網膜剥離の高度なもの程高率に認められた。
虹彩ルベオーシスは12眼に認められ,このうち7眼は出血緑内障を続発した。
眼底後極部のみ復位していた9眼を含み,復位眼は74眼に達した。しかし,視力の2段階以上改善したものは42眼にとどまり,逆に悪化したものは35眼を数えた。
網膜剥離の型別の復位率はTent型80%,Trampoline型85.4%,Table-top型67.6%,びまん性または全剥離型58.8%であった。
復位していた74眼のうち,視力の2段階以上悪化したものは9眼あり,悪化率はTram—poline型で20%,Table-top型で8%であったが,Tent型,全剥離型には復位後視力の悪化したものはなかった。
術前既に網膜裂孔の存在していたものは25眼あり,全剥離型では58.8%に認められた。術中誤って裂孔を形成したものは17眼あり,網膜剥離の高度なもの程高率に認められた。
虹彩ルベオーシスは12眼に認められ,このうち7眼は出血緑内障を続発した。
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