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臨床報告
先天性涙嚢羊水瘤
著者: 長嶋孝次1
所属機関: 1長嶋眼科医院
ページ範囲:P.9 - P.12
文献購入ページに移動 9年間に取り扱った先天性鼻涙管閉塞約550例中,生後5〜89日の乳児9例に涙嚢羊水瘤の合併をみた.すなわち8例は生下時から,1例は生後10日目に,内側眼瞼靱帯直下の腫瘤をあらわした.急性炎症も伴ったものが2例あった.前部下甲介嵌入が1例に認められた.これには下甲介折骨術が奏効した.他はいずれもブジー法だけで全治した.本症に涙嚢切開は無用である.
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