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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科39巻1号

1985年01月発行

臨床報告

クローン病にみられた蚕食性角膜潰瘍の1例

著者: 島川眞知子1 田村正1

所属機関: 1国立病院医療センター

ページ範囲:P.33 - P.36

文献概要

 我々は最近,大腸クローン病に蚕食性角膜潰瘍の合併した症例を経験した.この両者の合併例の報告は今までには認められない.
 症例は39歳女性で,頻回の粘液血性の下痢,腹痛などの臨床所見と,内視鏡,注腸造影および生検の結果から,大腸クローン病と診断された.一方,腸病変の悪化と同時に,右眼の疼痛,充血を自覚し,角膜鼻側辺縁部に急峻な侵蝕像を伴った深い潰瘍を認め,Mooren's ulcerと診断した.プレドニゾロンとサラゾスルファピリジンによる全身療法および,4%グルタチオン点眼を行った.腸および眼病変は,ほぼ同じ頃に改善した.これら両病変の発症機構について,免疫学的立場から検討しな.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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